03 塗装の役割と塗料の種類

塗装の役割と塗料の種類

建物の塗装は美しくするだけでなく、いろいろな保護機能もあります。そして使用する塗料の種類によって価格や耐久性や機能性が異なります。

建物には金属やコンクリート、モルタル、木材などが使われていますが、雨や風や直射日光にさらされて、サビや腐食や風化で痛んできます。また空気中の環境汚染物質にも徐々に侵されます。そこで痛みを修復し塗装し、丈夫な皮膜で保護して建物を長持ちさせます。塗装は色や模様等で建物を美しく粧い、明るく快適な環境をつくり、生活を豊かにします。

そして塗装することで次のような効果もあります。

  • 熱学的機能:耐熱、太陽熱吸収、示温、熱線反射
  • 光学的機能:蛍光、蓄光、遠赤外線反射、紫外線遮断
  • 機械的機能:潤滑
  • 物理的機能:着氷固着防止、貼紙防止、結露防止
  • 生物的機能:防かび、防虫、汚染防止

まず塗料というのは基本的に『樹脂』『顔料』『溶剤』という成分から構成されています。そして塗料の品質を左右するのが樹脂(アクリル樹脂、シリコン樹脂、ウレタン樹脂、フッソ樹脂など)です。

顔料というのは「着色顔料」のように色彩にかかわるもの、「体質顔料」といって膜厚を増やすためのもの、また「防錆顔料」のように錆止効果を発揮するものなどがあります。そして溶剤ですがこれは塗装しやすくするための希釈剤、いわゆるシンナーや水です。

「各種塗料の特徴と費用」

使用する塗料によってが耐久年数と費用が違います。
建物の状況や目的やご予算等に合わせて考えましょう。
費用によって耐久性や機能性が異なります。

種類 耐用年数 価格
アクリル樹脂 4~7年 安い
ウレタン樹脂 7~10年 やや安い
シリコン樹脂 8~15年 標準的
フッ素樹脂 15~20年 高い
(上記の耐用年数は、建物の下地や重ね塗り等によって増減します)

塗料の種類の特性をもう少しお教えします

アクリル塗料
品質レベルが低いですが最も安く、施工性に優れる手軽さから多く使われています。但し、耐久年数が短いためこまめなメンテナンスが必要です。
ウレタン塗料
特徴はその塗膜に光沢があり、 膜厚に塗りやすい。また、硬度・耐薬品性にも優れている。但し、耐久年数が短く変色の可能性もあります。
シリコン塗料
特徴は、その塗膜に光沢があり、また柔らかさ(弾性力)があり、 耐久年数も長い。ただし弾性力は10年満たないことがあります。
フッ素塗料
光沢感があり、防汚性も良く、耐久年数が最も長く優れています。その分価格は高いですが、長年に渡って塗り替え無しで過ごしたい場合は最適です。

上記のように、フッ素塗料がもっとも耐久性・価格ともに高いことが分かります。10年以上前は比較的低コストのウレタン塗料が一般的でしたが、現在は以前より価格が下がったことでシリコン塗料が主流になりました。シリコン塗料は、耐久性と価格のバランスがよく、費用対効果に優れるため、多くの施工でシリコン塗料が使われています。

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